まだまだ蒸し暑い夏が続きます。
8月31日から子どもたちの通う学校では通常登校が再開しました。
小学生は5時間、6時間授業です。
疲れが溜まってくると、特にPTSDを抱えている子どもは色々な症状が出てきます。身体の記憶、心の記憶が呼び覚まされるかのように。
「どうせ自分なんて。」「どうせやっても意味がない。」という無力感や悲しみ。苦しかった記憶が突然溢れてきます。
生きていれば波がある。時には疲れ、希望や楽しみが見つけられず、死にたいと言う子もいます。そんな時、ホームの生活では心理カウンセラーや、クリニックの先生、ワーカーさん、学校の先生、近所の方々、日々の暮らしを共にしている私たちが、それぞれの立ち位置で連携しながら彼らを支えています。
翻弄され続けてきた人生だけれど、本当の自分の存在はきっと揺るぎなく、強くて大きなもの。「大丈夫。もともと持っている力を信じよう。」という思いで、彼らが思いつめすぎず肩の力が抜けるよう共に居ます。苦しみの中にいら今の自分から一歩下がり、本来の自分を思い出せるようなつながりを意識しながら。
日常の中で鼓舞する人、最後まで一緒に伴走する人、共感する人、疲れた時話を聞く人…。スタッフ同士の信頼関係と役割分担を大切にしながら養育しています。
波の中で揺らぐ心。
私たちの人生はぶつ切れではなくて、ちゃーんとつながっている。
過去も今も未来も。些細なことも、大きなことも。
そんな人生と命への信頼の中で、共に生きることが私たちにできること。
縮こまった心をほぐしながら、大海原で舵を切る。クロップハウスは乗組員のたくさんいる大きなお船です。大海原で出会った仲間たちと人生の航海中。
自分という存在を大切に、自分の心とつながっている努力。そんな等身大の大人でいたいと思います。いつかそれぞれの舵を切って大海原に一人旅立つ日まで。
船の乗組員でいうと、キャプテン、航海士、機関長、事務員、調理員、通信士、甲板で見張りや舵取り、積み下ろしなどをする人、でしょうか。
「海は広いな 大きいな 月がのぼるし 日が沈む 海は大波 青い波 揺れてどこまで続くやら 海にお舟を浮かばせて 行ってみたいな よその国」